Office + XML
OfficeでXMLを作ってみよう!!
この解説文は、以前、XMLの入門書用に執筆したものの、ページ数等の関係でXSLTを優先せざるをえなかったため、机の引出しに眠っていたものです。現在でも、十分に役立つと思われますので、公開しました。
書籍用に執筆したものですので、図版は、グレースケールになっています。
Microsoft Office System2003(以下Office2003と略す)では,XML関連の機能が強化されています.各アプリケーションの文書をXML形式でやりとりすることで,アプリケーションごとにバラバラで管理されていた情報の一元管理を行うことができるようになりました.ここ数年,XMLはデータ交換手段として広く使われるようになってきましたが,バックエンドのサーバ間でのやりとりに使用されるのがメインで,デスクトップアプリケーションでXMLが利用される場面は,今なおまだ少ないように思われます.
これらデスクトップアプリケーションを支えるものとして,Word 2003,Excel 2003,Access 2003,それに,新たに追加されたInfoPath 2003が登場しています.
■Microsoft Office Access 2003
Access2002でもXMLへのサポートは実務に耐えるものでしたが,Access2003も,同様に,XML文書を作成するには便利です.
■Microsoft Office Excel 2003
Access2003で要素のみのXMLデータのインポートや,エクスポートが可能なことは分かりました.今度は,Excel2003を試してみましょう.Excel2002では,XML文書の書き出しはやや難しく,Access2002でExcel2002のファイルを開き,Access2002からエクスポートする方法がベストでした.Excel2003では,XMLのサポートが強化されています.
■Microsoft Office Word 2003
次は,Word2003でのXML文書作成を試してみましょう.
■Microsoft Office infoPath 2003
Office Systemでは,おなじみのソフトのほかに,infoPath 2003が発表されています.infoPathを使うと,非常に簡単にXMLのタグ付けができます.
InfoPath2003でXML文書を作成するには,
1. XML文書やスキーマに合った,XML文書の入力フォーム(テンプレート)を作成する
2. 作成した入力フォームにデータを入力してXML文書を作成する
という2段階の手順を踏みます.
次の説明は、InfoPathベータ版で書いたものです。正規版では、操作手順やメニューが異なる場合があります。正確には、「Windows Developer Magazine」(2005年8月3日発売号)ののInfoPathに関する特集記事、および、拙著「実践ワークショップ InfoPath+XMLによるOffice2003連携プログラミング」を参照してください。
また、既にInfoPathをお使いの場合は、必ず[ヘルプ/更新のチェック]を行ってください。更新していない場合、入力規則等の機能が異なってきます。
■Excel2002からAccess2002でXMLに変換する場合の注意事項